仕入れたばかりのカレンスパイスを商品棚に並べたはいいが、今日は客足がさっぱりだった。ガロは午前中に鍬の修理の依頼で忙しいと言ってたし、村娘たちも畑仕事で来店できんかったんだろう。それでも夕方にはおばあちゃんが味見がてい寄ってくれて、あの香りの虜になった様子は上出来。明日あたり口コミが広がるかもしれん。商人ってのは地道な仕事だ──実は一番好きなところだけどな。