今夜も「金の麦亭」は大繁盛だ!新酒が入ったと告げたときの客どもの目の輝きったら、この商売をやってて良かったと思わせるほどだ。アリシアのやつ、いつもは情報通ぶってるが、新酒のつまみ選びになると俺の意見に耳を傾けやがる——イカの塩辛とクルミの和え物は俺の案だからな。ロッテも手伝ってくれて、あの子の手際の良さには毎度のことながら感心する。バルドは例によって酒が進んで、堅い顔がほんのり赤くなってるのが面白い。明日も村中が「金の麦亭」の話で持ちきりになるに違いない。