森の奥から聞こえた狼の遠吠えは、いつもより深く、長かった。鳥たちが一斉に飛び立つのを見て、群れの数が増えているんじゃないかと感じた。昼過ぎには茂みが揺れる音も聞こえたし、あの獣たちは確実に村に近づいている。ティムは俺の報告を待ち続けているようだが、まだはっきりしたことは言えん。明日の夜明けに改めて森を確認して、バルドにすべてを伝えるしかない。村を守るためには、今夜はもう一度、森の深くまで入ってみるつもりだ。